21世紀型猫背とは?
猫背とはいわゆる昔のおじいさんおばあさんのイメージで背骨が曲がっていくことを指します。しかし、近年「ストレートネック」「巻き肩」などという言葉が起こり猫背の形も大きく変わってきました。
21世紀型猫背とは、縦の背骨の丸みと、横の肩甲骨の丸みが合成したものです。
ちょっと硬めの床に上向きで寝ていただくとわかりますが、両肩が床からかなり離れていることに気づきます。これは肩甲骨の角度がかなり狭くなっていることが原因で胸が狭くなっている状態なのです。このような状態になると、自分でも気づかないうちに呼吸が浅くなり姿勢が悪くなります。
実は近年、このような猫背姿勢の方が世界中、全世代で大量に増えているのです。原因は長時間のスマホ、PC生活にあります。肩が何となく以前より前に出ている気がしませんか?
それはスマホPC生活が長すぎて筋肉がその姿勢に合わせて環境適応している結果なのです。
背伸びや深呼吸を最近しているでしょうか?
朝起きると寝足りない感じはありませんか?
これらの症状は「21世紀型猫背」の典型症状なのです。慢性化すれば肩関節の可動域が狭くなり肩の痛み、頭部への血行不良になる頭痛、めまい、自律神経失調などが起きります。
「何となく元気がない」のは栄養でも根性でもなく酸欠症状にあるのです。
20世紀型の猫背は、姿勢悪化により見た目が悪くなり、行動範囲が狭くなるものでした。これからどんどん増える21世紀型猫背は呼吸が浅くなることによる精神的負担の増加や睡眠の低下が中心となるものに変わっていきます。
スマホのない生活はもうできません。スマホ生活をしながら対策を日々していくことがこれからの生きる人々にとっては求められるわけです。
まずは起床時に肩回し体操。肘をしっかり曲げ、肘先で大きな円を描くように回すことから初めて見てください。
本来も胸鎖関節に圧を加えながら肩回しをすることが著書で伝えたかった本当の話なのですが、書籍で伝えるのが難しいという判断で肘先で大きく回すという方法になりました。