21世紀型猫背の機序
21世紀型猫背はスマホPC生活の長時間から始まります。すると最初に起こるのが一般に「ストレートネック」という症状です。首を前方に倒した姿勢(数字1)です。この状態で眼だけを上に向かせると眼精疲労がすぐに起こります。これはPCを扱っている人たちにとても多い。逆に目線を首同様に下げている方はメンタル症状を起こしやすいです。暗い印象と共に頭をずっと下げているのは呼吸機能を低下させ自律神経が乱れるようになり、気持ちが落ち込みやすい体内環境を作ります。
次に起きるのが「巻き肩」といわれる方が前に出てくる状態(数字2と3)です。胸を張った状態だと肩はかなり後方に位置するはずですが、今、肩を後ろにもっていくことは意識しても1分間もできないのではないでしょうか。それはスマホPC生活で筋肉、関節が癖づけられている証拠です。この巻き肩が進むと肩関節の痛みが起こります。腕を挙上した際に痛みと可動制限が起こります。
頭と肩が前に出ると、体は前後のバランスをとるために背中を丸めて後方に重心を持っていこうと自然に行います。すると背骨の後弯(数字4)が起こります。後弯も背骨の上部と下部とその方のから他の使い方の癖によって種類があります。
その次に起こるのが、背骨が後弯することで、その土台になっている骨盤も影響され、骨盤の後屈(数字5)恥骨が前方に出た状態です。この状態だと腹筋に力を入れにくくなるので慢性化によって下腹がさらに力なくだらけた状態になります。
そして最後には骨盤の後屈の影響で、膝関節が伸びにくい状態になります。(数字6)いわゆる背骨の曲がった人たちは首、背中、腰、膝とすべての重要パーツが痛いということが起こります。また身長が低くなったという体験をすることになります。
将来そうならない為には、今からのセルフケアが必要になります。