21世紀型猫背とは、縦の背骨ラインの弯曲と横の肩甲骨ラインの弯曲が特徴です。そして21世紀型猫背とは「呼吸が浅くなる」ことが状態として起こります。その結果、脳への疾患である自律神経失調や睡眠不良、頭部の疾患である頭痛めまい、眼精疲労。肩首のコリは立体構造上容易に起こるのです。
脳は酸素を大量に必要とすることは多く知られています。心臓から送られた血液に酸素を乗せの脳に栄養を運んでいるのですが、その酸素の量が仮に通常10が正常だとして、猫背によって9しか送られていなかったら、、、急に倒れるようなことはないにしても、なんだかちょっと調子悪いかもってなりそうな気はしませんか?
酸素をたくさん摂るには「気道確保」の姿勢と横隔膜の筋肉量が必要です。走って苦しくなると顎を挙げますよね。医療では必ず呼吸器を取り付けるとき寝た状態で最大首を反らせ管を通します。
猫背姿勢のデメリットは「知らない間に呼吸が浅くなること」です。呼吸が浅くなると「眠い、だるい、動きたくない」という状態になります。これが慢性化すれば、いや、慢性化している人が多すぎるのですが、最初は肩こりから始まる機能低下が起こるのです。
肩こりになると通常はマッサージなどで筋肉をほぐします。しかし、なぜ肩こりになる人とならない人がいるのでしょうか?私は呼吸がその大きな理由だと考えています。肩、背中の奥には肺臓があります。この肺は横隔膜の力でほぼ無意識に膨らんだりして私たちの生命を確保しています。肺には約37度Cの温かい血液が大量に流れ込んでいます。よく考えてください。こっている肩背中の筋肉には内側と外側があります。マッサージは外側からの刺激ですが、呼吸の肺運動は肩背中の筋肉の内側からの刺激だと考えられないでしょうか?肺はマッサージポンプなのです。実は深い呼吸のできる方はこの機能を利用し、呼吸の浅い方はせっかく備わっている機能を利用してきれていないだけなのです。
深呼吸をする、運動する、広い胸を作る、猫背姿勢を止めるだけで肩こりは大幅に改善するのです。