21世紀型猫背とは、従来の縦の背骨ラインの弯曲と、スマホPC長時間生活からの横の肩甲骨ラインの弯曲からなる状態を示します。子供から全世代で増えています。
21世紀型猫背になると呼吸が浅くなり、頭部への血行不良が起きります。すると頭痛、めまいが起こりやすくなるのですが、それ以前に起こっていることが皮膚の張りがなくなることと髪の毛に潤いがなくなることです。これはなかなか気が付かない症状なので忘れがちですが、我々治療家は皮膚の変化はとても施術において最重要視している場所なのです。ハリを背中に打つ際には、必ず皮膚の荒れを探しそこにハリを打つようにしています。皆様でも頭皮が荒れる場所はいつも同じ場所ではないでしょうか?それはその部位の血行不良が原因であることが多く白髪が多く目立つ個所も同様です。
私は人の体には優先順位があると思っています。脳や心臓が壊れればすぐに死んでしまいますが、髪の毛や皮膚などは切っても生命に全く支障がありませんよね。私も毎月髪の毛を切っていますが生命の危機を感じたことはありません。言葉は悪いかもしれませんが、人体には切り捨ててもいい部位があるのです。そしてそんな最初の切り捨て部位にこそ、未病のタネが隠されていると思うのです。例えば髪の毛、爪、皮膚がそれに当たります。よく警察のドラマでは、よく毒を爪や髪から見つけ出すシーンがありますが、間違いなく生命は毒を摂取したら吐き出すようにできているのです。
21世紀型猫背になると知らない間に呼吸が浅くなり全身への機能低下が起こります。私はその最初のダメージは頭部にある髪の毛と皮膚にあると予想しています。化粧のノリが悪い、髪の毛がパサつく、こんな初期症状も21世紀型猫背を改善すると大きく改善していくのはないでしょうか。