21世紀型猫背 猫背から始まる疾患4 メンタルへの影響
21世紀型猫背とは、従来の縦の背骨ラインの弯曲と、スマホPC長時間生活からの横の肩甲骨ラインの弯曲からなる状態を示します。子供から全世代で増えています。
21世紀型猫背になると、知らない間に呼吸が浅くなっていきます。これはほぼ気づかないうちに「そんなもの」として放置されます。時に階段を登ると息切れする、足が重いなんて感じるときも運動不足として軽視されますが、実際は21世紀型猫背によって日々吸えている酸素量が10から9.9。9.9から9.8と少しずつ少しずつ低下していることが原因かもしれません。
私はその状態を21世紀型猫背によって酸欠症状が起こると言っています。この酸欠症状とは実際の酸素量の欠乏ではなく、酸欠による状態のことを指しています。「眠い、だるい、動きたくない」この3つを中心に「何となく元気がでない」これらを酸欠症状と定義づけています。
酸欠症状は気づかないまま脳の機能を低下させ、いずれ自律神経の不安定を作り出します。また姿勢と感情とは完全にリンクしているもので、例えば体育の座り方をして頭を下げていると人は自然と落ち込みの感情を得やすくなります。逆にジャンプをしながら落ち込みの感情を得ることは不可能なのです。精神的に落ち込みやすい人の姿勢的特徴は下を向き、浅い呼吸をしています。逆に元気になりたいならずっと上を向いて大きな歩幅で歩けばいいのです。またスキップをしながらウツな気分になることは絶対にできないのです。
我々治療家は精神感情を直接扱えるわけではありませんが、肉体姿勢を意識的に変えることで患者さんの感情を変えることができます。まずは呼吸を深くできるように胸を開かせるように体のバランスを作り変えるだけで患者さんの気持ちは変わってきます。
当会の猫背矯正術はその為の技術でもあるのです。