足がつる原因
総院長の花谷博幸です。
2022年6月暑い日が続き「足がつる」患者さんが急増しています。
足がつる理由はいくつかありますが、「脱水」「発汗冷え」「マグネシウム不足」の3つが多くの原因です。
1、脱水
暑い日が続くと知らぬ間に脱水状態になるものです。私は日本で唯一体内の水分量を計測する計器を持っていて、腕にはめて治療活動をしたことがありますが、ほぼ治療を始めた瞬間から水分量の下降が見られました。
<実際の花谷の水分表です>
自分では喉の渇きがなくても、動くだけで、体温を維持するだけで大量の水分は使われているのです。「脱水かも」と言うとまず多くの方は「水分しっかり取っているんだけど」と必ず言いますが、その水分量ではとても少ないのです。夏場は「昼間おしっこが黄色くなったら脱水」とスタッフには伝えています。体内の水分量はおしっこの色で解るように人はなっています。また水分を取っているという方の大半は「コーヒー、お茶は水分ではないよ」というとびっくりします。
水分とは「水と麦茶」のみ。
そのほかの特に緑茶などはカフェインが含まれるため脱水をしてしまう水分です。緑茶、ウーロン茶、コーヒー、紅茶、ビール、アルコールは全て、飲んだ量の1.1倍出てしまうとご理解ください。スポーツドリンクは脱水には有効ですが、ダイエット、疲労感にはマイナス。糖質が多すぎるのです。血糖スパイクによる疲労感が出やすくなります。ただ動悸息切れがするようだったり、緊急の場合は即スポーツドリンクが有効ですが、長期的には注意が必要です。
2、発汗冷え
夏こそ冷えに起こります。それはエアコン下での睡眠です。寝ている間に汗は1リットルかくと聞いたことがあるかと思いますが、汗をかくことで気化熱で素肌表面が冷えます。特に皮下脂肪の多い方はそれが顕著です。睡眠、発汗、クーラーの直接風、皮膚表面が冷える、朝動こうとすると足がつるのです。睡眠中は人にとって最も体温が低い時間帯でもあります。その状態から急に動くとふくらはぎがビックリして足がつるのです。
朝起きたら、背伸びをする習慣を持つ方も多いのですが、出来れば止める。もしするのであれば、つま先を伸ばすように背伸びをするのではなく、踵を伸ばすように背伸びをしてください。習慣の上書き保存をするだけで、足がつることはほぼなくなります。
3、マグネシウム不足
一般的にはミネラル不足と書かれていますが、ほぼマグネシウム不足です。昔からマグネシウムが不足すると筋肉の痙攣が起きやすくなることは知られています。小魚を多く食べる日本人でしたが、減塩している方のほとんどがマグネシウム不足に陥っています。結果、筋肉が凝りやすく、伸縮性が悪いのです。本来日本人の食事は魚と味噌、塩を取ることで成り立っていましたが、高血圧予防ということで「減塩=健康」となり慢性マグネシウム不足になっています。あくまで仮説ですが、日本人に肩こりが他国と比べて多い原因は減塩によるマグネシウム不足にあるのではと感じています。
ある研究者は、塩化ナトリウム(人口塩)は血圧上昇を起こすが、天然塩を使っていると逆に血圧を下げるという方もいます。
天然塩を使うことで、マグネシウム不足は解消していきます。過剰な量を摂取するわけでなければ麦茶に天然塩を入れてから眠ることを勧めています。
ただ「足がつる」を解消する即効性ある方法は、マグネシウムオイルを直接ふくらはぎに塗って寝ることです。マグネシウムサプリより5倍の浸透力があるのが「マグネシウムオイル」です。これを寝る前に塗ることで、マッサージ効果と部分保温効果とミネラル吸収による筋痙攣を予防してくれます。新しい習慣にすることで、皮膚の若返り、肩こり等の筋肉のコリの解消、足がつる恐怖感から解消します。筋肉のコリの多くも筋肉へのカルシウム沈着が関与しています。マグネシウムを直接患部に塗ることで少しずつカルシウム沈着がなくなりコリが楽になっていきます。足だけでなく肩こり、食いしばりにも効果的です。
当院では世界中のマグネシウムオイルを取り寄せて、実験した結果、推奨メーカーのマグネシウムオイルを用意しています。多くの世界にあるマグネシウムオイルはベタベタだったり、臭いがあったり、沁みたりします。その中でも日本人になじむものを選んだものです。
解らないことは担当スタッフにお尋ねください。
下記ページもご覧ください
→ 脱水対策について