当院では難聴耳鳴りをハリ治療で劇的な効果を出しています。
通常突発性の難聴や耳鳴りは病院に行くとショック療法としてのステロイドを投薬か注射を打ちます。難聴耳鳴りになってすぐだと大きな効果を出します。
ところが、一定期間放置したり、ステロイドで効かない場合はそのまま悪化していくことがほとんどです。ステロイドが効かないと病院では耳鼻科的ケアをずっとしていくことが求められます。ただこれが毎日鼻からガスを吸引していくだけのもので効果が出る前に飽きる。
そんな時にハリ治療はとても有効です。
ただ、機能が生きているかどうかだけが問題で、長年の経験値でまず2回ハリ治療をして効果が出なければもう機能がダメになっていると判断します。
当院では慢性的な耳鳴り難聴は、2回のハリ治療を行います。そこですべてのジャッジをします。反応がなければ諦めてもらうということです。多くの患者さんが最後の砦として、最後の判断としてハリ治療を受けています。
昨日も右耳の難聴の女性。70歳代。
ハリ治療後に、朝起きたらとても音が綺麗に聞こえるようになったと。報告がありました。
この場合はまだ機能が生きていると判断します。15年の慢性疾患でしたから大きな期待はしないようにと伝えていましたが、「運がいいね」というと喜んでいました。通常10年以上の方で反応する確率は5-10パーセントです。
そして彼女からこんな言葉が聞けました。
「先生、右耳あと1回やったら、左耳もお願いします。右耳の限界も感じられたので、残るまだ正常な左耳を大事にしたいので」
ポジティブですよね。
「わかりました、今日最後の右耳を行って、次回からは両耳をケアしていきましょう」と。
難聴耳鳴りは、どうしても加齢とともに誰もが起こることです。あまり使い過ぎると早くダメになります。強い音楽の聴きすぎはご注意くださいね。