6月、梅雨の季節。
この時期になると調子を崩す方がとても多い。その原因は湿度です。気象医学というものがドイツを中心に現在はかなり発達しています。日本もこの数年温暖化(?)のせいかわかりませんが、40度の気温、5月には30度越え、6月の台風などが起こるようになっています。患者さんとの話をすると「昔は30度で熱帯夜だったのにね…」なんて話がよくあります。
今更、気温を変えられるわけもないので環境適応するしかありません。私は祖母がリウマチだったこともあり学生時代からこの湿度によって息苦しさを感じていました。留学時代は循環器科にいたもので心臓にはとても詳しいのです。今でも時々息苦しいという患者さんには聴診器を当てることがあります。留学時代の中国は本当に働かない人民でね、数か月で聴診器を扱えるようになった私に担当医は「じゃ花谷がすべての外来の心臓をやれ」と。私自身は面白くて仕方ないのでずっと聴診器をやっていましたが、8割は異常なしの自律神経失調症で安定剤を処方でした。ただね、時に「あれっ」っていう心音を聞くとその担当医に渡すわけだけど、半分は「うん、大丈夫」その半分が「あなたこのまま入院していただきますね」なんてことがある。龍音って中国語では言ったかな、ドクドクではなくて、ドクリュリューンっな音があるとそのまま帰宅させたら大変なことになる人がいてね、その時の担当医はカッコよかったね。いつもは鼻くそほじってお茶だけ飲んでいた奴だけど。
この時期に調子が悪くなる人達の特徴は、湿度が原因で不調になっています。先日もお弟子に「なぜ湿度が不調を作るのか?」と質問しましたが誰も答えられず、、、、湿度とは単位体積当たりにどれだけの水蒸気が含まれているかです。高原の空気がなせ爽やかなのか?
それは湿度が少ないからです。
空間中には空気と水分という粒子が含まれています。水分が多いのが湿度が高いということね。息を吸う際に抵抗となる水分粒子を吸えば労力が必要です。湿度が少なければ抵抗なく呼吸できる、だから高原の空気は爽やかに感じるのです。もちろん排気ガスも粒子であり抵抗になります。臭いも抵抗になる粒子ですね。空気清浄機は光を空間に当てながらその粒子の大きさや形から「空気が汚れている」を感知しているのだと思います。
毎日のいつもする呼吸。抵抗なくしていくには空気が綺麗なこともそうですが、肺活量も必要です(日頃の運動)。もう一つ誰も気づいていないのが姿勢です。猫背の状態で大きな呼吸をすることはできません。「気道確保」という言葉があるように、走っていて苦しくなれば顎が挙がるように胸を張ると呼吸というのは自然と大きくなるものなのです。日ごろの1.001が大きくなるだけで元気でいられるのが呼吸です。脳は大量の酸素を必要とします。自律神経、ホルモン、生存能力すべてを高次で司っているのが脳。その脳環境をよくするのは姿勢と酸素にあります。
私は遺伝的にリウマチ要素があるのでしょう、すると心臓の弁が硬化が起こります。すると呼吸が0.0001低下するのです。高校生の頃から感じていた「なんで最近こんな苦しいのか」。クラスメートの女の子でもいたのを覚えています。きっと彼女もそうだったのでしょう。その時期にキーキーしていました。
こんな湿度が高くなる時期、もしこの頃調子の悪くなる患者さんがいたら、私は『呼吸を楽にできる』施術をします。当院では猫背矯正がその施術なのですが、瞬間で「あーーーー呼吸が楽」って全員がなります。胸を広げ、呼吸が深くなり、前を向けるようになるとなんだか見ている私の方が嬉しくなるぐらい笑顔を見ることができます。「あー先生なんか呼吸が楽」って。
胸を張れるような施術をしよう。
胸を張れる体操をしよう。
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