048-487-5929
新型猫背とは
治療現場にいると猫背の患者さんがとても増えました。特に小学生から高校生までの子供です。姿勢とはもともと遺伝的要素と後天的な環境適応によって形成されます。小さなころからゲームやスマホを見ている人はどうしてもストレートネックになり、その慢性化により肩まで前方に出てしまうのです。手を前にして指を動かし、頭を下げて目を酷使する生活習慣が新型猫背を作るのです。昔からある猫背は農作業など下を向いた労働環境が原因でしたが、最近はそのような老人も少なく、若い人の猫背の方が多いくらいです。これは世界中の若者が一律してこの傾向にあります。
このような姿勢をしていると以下のような症状が起こります。
1、呼吸が浅くなる
2、眠りが浅くなる
3、肩こり頭痛
4、精神的不安
体の全身各所をしっかり動かしている人は良いのですが、運動不足や特定運動のみをしている方(ウォーキング等)はこの新型猫背は加速的に進んでいきます。運動をしていても卓球のように卓球の姿勢自体が新型猫背だと、日本代表選手を見ての通り全員新型猫背の姿勢になっています。
ではどのような対策をとったらいいのか?
まずは起きた状態でのスマホの時間を減らすことですが、スマホ中毒になっている方は寝た姿勢でスマホをすることです。これにより新型猫背への環境適応が少し減らせます。次に運動です。肩関節がどうしても内旋前方に動いてしまうので、胸を開くような体操が必要になります。もっとお勧めなのが「壁立て伏せ」です。腕幅をできる限り広くして壁に手を置き、顎を壁に付けるように壁に対して腕立て伏せをするのです。すると大胸筋、小胸筋のストレッチが行われ、猫背姿勢を回避することができます。同じことが床での腕立て伏せでもできますので男性の方は肩幅の2倍幅で深い腕立て伏せをしてみるとよい結果を得られます。
