【片頭痛セルフケア:気象病対策】
梅雨や台風の季節になると、頭痛や片頭痛、めまいの症状が増えることがあります。これは一般的に「気象病」と呼ばれ、耳の奥の蝸牛と鼓膜に圧力がかかることによって引き起こされます。大気圧の変化は、飛行機の離陸時の圧変化と似た現象であり、特に天候が荒れている2週間は大きな気圧差が生じ、片頭痛の患者さんが増える傾向にあります。
当院では、耳鼻科で行われる「耳抜き」という方法や、頚椎矯正とハリ治療が非常に効果的な治療法として知られています。頚椎矯正とハリ治療では、「完骨」というツボ付近にハリをすることで、ほとんどの患者さんが片頭痛の症状改善を実感しています。同様に、めまいもハリ治療によって大幅に改善することができます。当院では、ハリの刺し方に工夫があり、初期の難聴といった難治症例にも劇的な成果を上げています。
それでは、気象病による圧力を自分で緩和する方法をご紹介します。まずは「耳抜き」です。これはダイビングで水深の深い場所に潜る際に行う方法です。鼻をつまんで、耳の内側から空気を抜くことで圧力を調整します。少しコツが必要ですが、うまくいけば鼓膜がピリッという音が聞こえます。その結果、耳の聞こえが改善し、頭のかすみも解消されるでしょう。
次に、小刻みなジャンプを試してみましょう。特に耳抜きがうまくできない方にも効果的です。頭痛が起きない程度にできるだけ細かいジャンプを行います。もしジャンプが頭痛を引き起こす場合は、軽い膝の屈伸を小刻みに行ってみてください。ただし、上下の動きに限定し、前後や左右の動きは避けてください。これによって頭痛を逆に誘発する可能性があります。
もしこれらの方法が手間や面倒だと感じる場合は、ブルブルマシンを購入し、不調な時に数分間使用する習慣を取り入れてみてください。この方法は高血圧で頭痛が起きる方にも効果的です。ブルブルマシンはAmazonなどで検索するとさまざまな種類が販売されています。単純な動きの製品を選ぶことをおすすめします。
あと当院でも推奨している「マグネシウムオイル」を使うと筋肉が弛緩し片頭痛緩和に役立ちます。
今回は気象病によるセルフケア方法を紹介しましたが、もし上記の方法でも改善しない場合は、専門家に相談することをおすすめします。当院では頚椎矯正とハリ治療で多くの患者さんの症状が改善されていますので、ぜひ専門的なアドバイスを受けてみてください。あなたの健康と快適な生活をサポートいたします。