顎関節症の施術をしていてどうしても治りが悪いのが「歯ぎしり」する方です。
実際、顎関節は整復されて痛みはなくなり、開口障害もなくなるのですが、翌朝に痛みが出るのです。
歯ぎしりの力は意識下では出ないぐらい大きな力ではをこすり合わせます。
初めて歯ぎしりの音を聞いた時私もビックリしました。
強い歯ぎしりを聞くとキュッキュッっととても高い音が鳴ります。
多くは子供のころからの癖として処理されがちですが、高いストレスがかかることで大人になって発生することも多く、
心の中にある我慢が発生させるともいわれます。
我慢とは、他者からの圧力もそうですが、私が今まで見てきた感じだと、自分のアイデンティティを守るための我慢が多いようです。
要は「いい人星人」で、良い状態での自分という仮面と自己認識と、今あるストレス的な出来事に対する自己意識のギャップに悩んでいるのです。悪い感情を出せればいいのに我慢をして、まだいい人でいようとする意識との狭間で歯ぎしりをしているのです。
よく漫画などで我慢をしている画として歯ぎしりをする画がありますが、まさにあの状態なのです。
歯ぎしりとは、寝ている状態だけではなく、起きている時は「噛み癖」と言われがちですが、起きている時も上の歯と下の歯をすり合わせています。ある統計によると24時間中、上の歯と下の歯が接触している時間は約20分間だそうです。ということは通常上の歯と下の歯は触れていないのです。
もし、あなたが「えったった20分間?」と感じたら無意識に噛み癖状態なのかもしれません。
噛み癖、歯ぎしりをしているのもう一つのチェック方法として、頬の内側に歯型がついていないでしょうか?
また舌の横側に歯型がついていないでしょうか?
これは歯ぎしり、噛み癖がある証拠でもあるのです。
漢方ではこれを水毒証として、体の中に無駄な水分が多く貯留していると判断するのですが、このような症状が見受けられる場合はちょっとストレスを無意識に感じており、体内の水分代謝が影響されているんだと判断してみてください。
歯ぎしり癖ががあって、顎関節症が出た場合だけ、私はマウスピースを勧めています。
通常、顎関節症になると歯医者さんを経由して、私の治療院にたどり着くことが多いのですが、まずマウスピースを作っても顎関節症は治りません。マウスピースに整復作用がないからです。逆に時間がかかりすぎて悪化させてしまうこともあります。
ただ、<顎関節症+歯ぎしり癖>の場合は、市販のマウスピースをしてもらうことで劇的に改善する例をたくさん見ています。
多くの方が顎関節の徒手施術を受けられるわけではないでしょうから、まずは噛み癖のある方は市販のマウスピース(1000-2000円)をしてみてください。歯ぎしり、噛み癖のない方は近隣の整体院に行ってみることをお勧めします。歯医者さんに行く前にまずは整体院、そこで治らなければ歯医者さんに相談してみてください。
↓ ↓ ↓ こちらもご覧下さい。
整体で顎関節症を撃退|バランス整骨院