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新型猫背 21世紀型猫背 肩の可動域

日本猫背矯正協会では11種類の手技を使って猫背矯正の施術を行っています。これらの手技の開発は実は花谷本人が肩関節の骨折を2018年4月にした際のリハビリからヒントを得ています。軽症の骨折で診療も休むことなくしていましたが、骨折の修復過程では可動域が狭くなることが通常起こりますので、リハビリ期間では大きく動かすよう努力したわけです。
著書に中でも新型猫背のセルフケアとして、上向きに寝た状態で手を組んで手を上げたり下げたりする「バンザイ体操」というのがあります。これはある実験から思いついたもので、手を離した状態で上げ下げすると可動域があまりおおきくなりません。しかし、両手を軽く組む、片手で反対の指をつかむなど右手と左手を触れた状態で上げ下げすると可動域が広がったのです。理由は解りませんが、ただの反対の手の重さだけではないようで、動作における相乗効果が左右触れるだけで何か起こったのではないでしょうか。右手だけで動作はできません、動作は動かすと固定するを同時並行で行って成り立っています。そこにあるグラスを右手で持ち上げるにしても、左半身の固定がなくてはグラス一つも持ち上げられないのです。

臨床現場において、「肩が痛い」「肩がゴリゴリする」「肩が挙がらない」という方が多くいます。「五十肩かしら」と誤解している方も多く、その9割以上が肩関節の脱臼なのです。完全脱臼ではなくちょっと肩関節がズレている、その結果肩が挙がらなくなった方ばかり。
施術としては立ったままでほぼ3秒で治ってしまいます。かなり慢性化の方でも1回の施術で終わります。ただ肩関節はもともとも可動域が広いのでズレやすく、治すのも簡単ですが壊れるのも簡単なのです。その原因は『低い枕での横向き寝』著書にも書きましたが、新型猫背の傾向のある方は高めの枕をするよう指導しています。

 「ねこ背は治る!」表紙

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