当院では食いしばりのセルフケアとして「マグネシウムオイル」を提案しています。(売り込みは寂しいぐらい全くしません。患者さんが求めた時のみ) 世界中から集めた29種類から厳選しています。
マグネシウムは体の特に筋肉に良い作用を与えます。飲むサプリメントも売っていますが、塗る方が3-5倍吸収が良いと言われています。入浴剤の代わりにエプソムソルトも全身には有効ですが、顎関節、咬筋と顔に直接となるとマグネシウムオイルが最もピンポイントで有効利用できます。
私の場合は、入浴後にほぼ全身に塗ります。時に食いしばりをしている時は顎を中心に顔にも塗ります。髭剃り後だと顔の表面が傷だらけになっているのでヒリヒリ痛いので、夜入浴後がベストです。女性の場合、入浴後就寝前に化粧水等を塗る必要もあるので、その場合は入浴前に塗ることをお勧めしています。マグネシウムオイルの良い所は塗ったらすぐに吸収してくれることです。マグネシウムの効果は塗って30-60分でそのほとんどの栄養分を吸収してくれます。入浴前60分前にマグネシウムオイルを塗り、入浴時に洗顔し、入浴後に化粧水をつけて寝る。男性の場合は入浴後にたっぷり塗って入眠していただければ朝には栄養分の全てが吸収されています。
マグネシウムは食いしばりだけでなく、筋肉痛、筋痙攣にも有効ですし、日本人の食事はマグネシウムと相対するカルシウム過多になっているので積極的にマグネシウムは摂らないといけません。五十肩になっている方、体が硬い方、筋肉の動きが悪い方、動脈硬化になっている方、慢性痛のある方は、体内に有害なカルシウム沈着が起きていますのでマグネシウム吸収によってカルシウムを減らすことが健康に暮らすうえで必要になります。(※牛乳を飲むことを止めるよう進言もします)
食いしばり用に効果的に塗る方法は?
咬筋、側頭筋は当然として、食いしばりをしている方は全員一律して「斜角筋」が過緊張を起こしています。通常肩こりなんて言うと僧帽筋をほぐしましょうとなりますが、実に肩こりの方も緊張しているのは僧帽筋より斜角筋の方なのです。もともと僧帽筋は薄っぺらい筋肉で筋力もあまりありません。斜角筋は前、中、後と3つの厚みのある筋肉が連動して過緊張しているのです。マスク生活が始まってからこの傾向が顕著に増えました。
その斜角筋を丁寧に繰り返し塗ってください。マグネシウムオイルは複数回塗れば塗っただけ吸収をしてくれます。ただし濃く塗るとピリピリしてくるので気をつけてください。
※斜角筋は首の側面部位にあり、首側面から全体に、顎から鎖骨前面の幅で塗ってみてください。