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顎関節症の方の口の開け方がおかしい

70歳の男性の方が歯医者さんからの紹介で来院。

歯医者さんで口が開かないので処置が上手くできないとのこと。

一回の施術で8割完結。

「あー年齢は関係ないな」

要は痛めてからどのくらい経っているか。

 

顎関節は、しゃべる、食べる、歌うなどで大量に動かしている関節です。

膝や腕より使っているので、変位がある状態で大量動作をすると、関節の摩耗と炎症状態が慢性的に起こってしまいます。

逆に、顎関節を治す方法は、いい状態で暮らすことと言えます。

定期的に、または違和感を感じた時には、いったんいい位置に直して生活をしてもらうことが改善につながります。

 

70歳の男性患者さん、治療子凄く良くなったのですが、「指3本分」にこだわっていたようで「指三本分開かない」と言っていました。

細い指三本ならともかく、男性の場合は指も太く「3本」は「ワニでない限り無理です」と伝えました。(笑)

 

「お寿司が食べたい」とも言っていましたので、それはすぐできそうでした。

ただ一つ気になったのは、口の開け方でした。

彼の口の開け方が「わ」の口の形をして開ける癖があったのです。

更にそこから左右に下顎を動かす癖。

たずねると、あるテレビでそんな顎関節の体操が指導されていたわしいと。

 

テレビの情報は一般論。

大事なのはあくまで個別対応です。

 

彼には「お」の口をしていただき、「お」から「あ」になるように

口を開けてくださいと指導すると、一気に大きく口が開きました。

 

新しい癖づくりではありますが、「わ」の口で口は開きません。

「お」から「あ」、そして「が」の口の形が口が開く方法なのです。

 

もし変な癖があって、口が開かない方は参考にしてみてください。

 

花谷博幸

 

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