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マスク病

新型コロナが日本で発生してからマスクをすることが日常となった。最初は息苦しいと思ったマスクもオシャレなマスク、スポーツできるマスクなど現れてきましたが、感染への緊張感と共に臨床現場ではマスク生活が大きな原因となる疾患が大量に表れてきました。私はこれをマスク病と呼び、現在患者さんの施術にあたっている。

マスク病の正体は顎関節症であり、前頸部の過緊張型の肩こりです。

「噛み癖」というのを聞いたことがあるだろうか?寝ている時、起きている時も上と下の奥歯が当たった状態で、無自覚に歯を食いしばっている状態のことです。これが寝ている時激しくなれば「歯ぎしり」となります。一般にストレス症状の一つであり、緊張したストレス状態が続くと、いつの間にか起床時でも噛み癖状態になってしまうのです。

現在私の治療院では、顎関節症の患者さんが増え、また肩こりだと思っている方のほとんどがこの前頸部の過緊張、噛み癖痕が口内にある状態です。私はこれをコロナ感染ストレスから生まれたストレス症状だと考えています。現在、感染防止の観点から消毒、検温、触れないように、近づかないように生活をしています。これは現在生きている方にとっては初体験のこと。見えないウイルスがどこにいるのか、私は感染しているのか、感染する危険性はないのかと危機意識する生活を送っています。そしてその感染防止策としてマスクをして生活しているのです。

実際、外でマスクをして自宅に帰りマスクを外す時の解放感は誰もが感じることでしょう。という事はマスクをするということは顔や耳に常時刺激が与えられているという事です。脳や心で感じる危機意識と肌で感じるマスク圧力。この二つがストレスという形で、知らない間に顔と前頸部にある筋肉を過緊張させて症状を作っているのです。

具体的には咬筋と側頭筋の過緊張が顎関節症を作り、マスク紐が耳への刺激となり耳鳴り、難聴に。耳や顔への刺激から肩こりを作り出しています。肩こりと言っても肩後面の僧帽筋を中心とした従来の肩こりではなく、前頸部にある斜角筋の過緊張としての肩こりです。この斜角筋の肩こりは首を前方にさせるので姿勢の悪さが外見からも解りやすいですし、触ってみると異常な緊張があります。肩後面の肩こりとは違い、こって重いという感覚は薄いタイプです。

施術もうつ伏せではなく、上向きの状態でする方が容易であり、通常のマッサージでは気づかない場合も多いかもしれません。

この斜角筋型の肩こりが数か月に及ぶと睡眠不良が起こることが現場ではよく見られます。ある頃からよく眠れないといった感じです。私の推察によると前頸部の緊張は奥歯の噛み締めから始まり咬筋、側頭筋に緊張を作ります。その後、前頸部の緊張から喉を圧迫していくことで呼吸障害が起こります。それは「何となく息苦しい」「マスクをしていると深く吸い込まなければならない」「浅い呼吸になっている」といった感じです。呼吸の浅さは胸骨と肋骨の付着部付近を触るととても強い痛みになっているのでいるので触るとすぐにわかります。運動不足の方、長時間デスクワークの方にとても多く、猫背、巻き肩がその姿勢になります。

マスクをしていると低酸素状態になるわけですから、それだけでも低酸素による息苦しさは元気をなくしていきます。

感染予防に必要なマスクも長時間付けていることで、無自覚に皮膚刺激による筋緊張を作ってしまいます。新型コロナ終息がいつになるか解らない現状、この先数年間はマスク生活の日常を強いられます。マスクとも快適な関係をつくるためにも、マスク病にならないようにセルフケアをしていかなければならないと痛感しています。まずはマスクをとった状態で前頸部を伸ばすようなストレッチ、顎(咬筋)のマッサージ、胸骨マッサージが最も手頃なセルフケアになります。

また、胸骨を触って強い痛みがある方は呼吸が浅くなっている。口内の頬内側に歯型が付いていれば「噛み癖」がある証拠になりますし、舌を出して下の側面に歯型が付いているのも同様です。この辺りが自分ですぐに気が付ける早期発見チェックです。

長期で放置をすれば、顎関節症として開口障害や痛み、頭痛、睡眠障害となっていきます。

マスク生活が今後長期化することを念頭に、小さな前駆症状を見分けることが大切です。自分でセルフチェックをする、運動で解決させる、投薬で解決していく必要があります。ただマスクが原因の場合、投薬をして効くことはないはずです。

 

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